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FPの独立開業を成功させる為のポイント

この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)が独立開業を成功させる為のポイントについて解説しています。FPとして独立開業する事をお考えの方は、ぜひ、最後までお読み下さい。

FPとして独立開業する人が知っておくべき大前提

最初にお断りしておかなければならないのですが、日本において、典型的なファイナンシャルプランナーという仕事は、決して大金を稼ぎやすい職業ではありません。ですから、他にやりたい仕事(職種)があるのであれば、FPでの起業にはこだわらない事をお勧めします。

しかし、この記事を読んでいる貴方は、「FPとして起業する」や「FP事務所で開業する」という事を真剣に検討している最中なのでしょう。

もし、そうなのであれば、開業する前に、「他の人の人生の夢や目標をサポートする事に、貴方は達成感や生き甲斐を感じられるのか?」という事だけは、しっかりと考えておくようにして下さい。

この後すぐ取り上げますが、この点は「FPとしての仕事のやりがい」に直結します。ですから、この点に問題がない事は、貴方のFPとしての起業の大前提となります。もし、この点が怪しいのであれば、FPとしての独立開業はお勧め出来ません。

独立開業したFPが感じているやりがいとは

「FP資格を取得する事にした理由」や「FPとして独立開業する事を決めた理由」は人によって様々です。しかし、「FPとして独立開業して良かったと感じている点」は、多くのFPの間で共通しています。

それは、「顧客の人生をプラスに出来ている実感がある」という事です。

特に、これまで、企業系FPと呼ばれるような立場で活動してきた人の場合、「独立開業する事で、本当に自分がやりたかった提案や支援が顧客に出来るようになった」と感じる人が多いようです。

独立開業したFPが苦労している点とは

その一方、独立開業したFPが苦労しているポイントは、「集客」と「課金」の2点です。

FPサービスを潜在的に求めている人は多いはずです。しかし、そのような潜在的な顧客に「自分自身の存在を知って貰う」という事(集客)、そして、「お金を払って相談して貰う」という事(課金)は容易な事ではありません。

ビジネスの立ち上げに詳しくない人は、「独立開業すれば、次々に顧客から連絡がある」と安易に考えてしまうかもしれません。

しかし、潜在顧客が貴方を見つけるのは、決して簡単な事ではないのです。ですから、貴方に特別な集客スキルがあるのでない限り、そのように甘く考えるべきではありません。

また、今は多くの情報がネットに溢れている時代です。この為、少し検索すれば、多くの質問に対する答えはネット上で見つける事が出来ます。

FPの貴方からすれば、そのような情報の信頼性には疑問があるかもしれません。しかし、それで満足してしまい、「FPにお金を払って相談しよう」とは考えない人も多いのです。

※開業しているFPの収入水準については、調査結果があります。開業後の収入について関心がある方は、当社までお問い合わせ下さい。

FPとしての独立開業が失敗する理由

FPとしての独立開業が失敗してしまった人に多い理由についても、知っておいて頂いた方が良いでしょう。

実は、FPとして独立開業したいと考えている人の多くは、「ビジネスを立ち上げる為の知識が不十分である」というケースが多いのです。これは、FPが「生活者向けの専門家」である以上、仕方がない事なのかもしれません。

しかし、前述の通り、FPとして独立開業を成功させる事は決して簡単な事ではありません。

ですから、これからFPとして独立開業する人は、「自分もFPビジネスの立ち上げを甘く考えている可能性がある」と考えながら独立開業の準備を進める事をお勧めします。

特に、「自分が提供するFPサービスは、皆が求めてくれるサービスである」と思い込んで独立開業してしまう人が多い事は覚えておいて下さい。

ビジネスの立ち上げに関する知識が不足している場合、市場調査(ニーズ分析)を適切に行えず、そのように思い込んで独立開業してしまい、そして、失敗するケースが多いのです。

独立開業で必要とされるFP資格について

独立開業にあたって、自分が所有するFP資格について気にされている方もいらっしゃるかもしれませんので、FP資格の必要性についても触れておきましょう。

結論から言えば、上位資格である「CFP」や「1級FP技能士」の資格を取得しておいた方が良い事は間違いありません。

貴方が下位資格である「AFP」や「2級FP技能士」しか持っていない場合、上位資格を持っていないという理由だけで、一部の顧客を獲得出来ないケースがあり得ます。ですから、可能であれば、上位資格の取得をお勧めします。

その一方、「上位資格を取得するまで、FPとしての開業はしない」という考え方もお勧めできません。もし、貴方に独立開業の意思があるのであれば、今の資格のままで良いので、少しでも早く開業する事をお勧めします。

なぜならば、FPビジネスを運営していく上では、FP事務所の運営経験を積む事も大事だからです。そして、その経験は、実際に開業してみないと積む事が出来ないからです。

上位資格を取得せずに開業を成功させているFPも多くいます。ですから、上位資格を目指すべきではありますが、上位資格にはこだわりすぎない事をお勧めします。

FPとしての独立開業を成功させる為の条件

では、どのような点に気をつければ、FPとしての独立開業を成功させる事は出来るのでしょうか。その条件について解説します。

立ち上げるFPビジネスが満たすべき条件

せっかくFPビジネスを立ち上げても、顧客が全く集まらず、すぐに事務所を閉鎖してしまうFPもいます。その一方、同じようなFPビジネスを立ち上げているのに、運営が順調なFPもいます。

良く誤解されているのですが、「FPとしての専門知識に秀でている人」がFPとして成功できる訳ではありません。

既にご理解頂けているかもしれませんが、FPビジネスの成否を決めるのは、「集客の仕組みがしっかりと出来ており、顧客を集められるかどうか」、そして、「顧客に納得して料金を支払って貰える準備出来ているかどうか」にかかっています。

FPビジネスを成功させる為には、そのような「ビジネスの仕組み」について検討し、準備する事が大切なのです。

貴方自身に求められる条件

逆に、多くのFPが独立開業するにあたって不安に感じている「専門知識」や「スキル」については、それほど心配をする必要はありません。「FP資格」についても、前述の通りです。

もちろん、顧客にサービスを提供する上で、一定のFP能力が求められる事は間違いありません。

しかし、貴方に必要なのは、「貴方が提供するサービスで必要とされる知識やスキル」だけです。「全てのFP分野についての深い知識」や「あらゆるFP相談に答えられる事」が求められる訳ではないのです。

そして、自分に合ったFPビジネスをしっかりと検討すれば、自然と、そのFPサービスで必要となる知識やスキルは絞り込まれるはずです。

ですから、仮に貴方が「専門知識」や「スキル」の面で自信がなかったとしても、多くの場合、開業までに準備は整える事は可能です。また、貴方が苦手とする範囲が残った場合でも、「他のFPと連携する」といった方法で対応する事が可能です。

FPとしての独立開業を成功させる為のアドバイス

成功する為の準備の道筋

前述の通り、FPビジネスを成功させる上では、「集客」と「課金」が重要なポイントとなります。

ですから、FPとしての独立開業を成功させる為には、「集客」と「課金」のポイントで問題が起きないような準備を行う事が大切です。

ただし、その為に必要となる具体的な準備内容については、独立開業するFPによって大きく異なります。

これは当たり前の事で、貴方のFPビジネスが対象とする「顧客の種類」や貴方のFPビジネスの「強み」によって、行うべき準備は変わります。

ですから、独立開業の準備をするFPは、まず、「自分にあった集客や課金とは、どのようなものか」という事を見極める所から始める必要があります。

その結果、例えば、「顧客を紹介してくれそうな所に顔を繋いでおく」や「セミナーの講師としての予定を入れる」などが適切な準備と判明する事もあるでしょう。その一方、「ある特定の分野についての情報発信や記事執筆」こそが適切な準備と解るケースもあるでしょう。

行うべき具体的な準備は、本当に人によって様々なのです(だからこそ、多くのFPが共存できている、とも言えます)。

FPとして独立開業を成功させたい貴方は、まず、その事を理解し、貴方にあった準備の道筋を見つける必要があるのです。そして、その準備をしっかりと行った上で独立する事で、貴方はFPとしての独立開業を成功させる事が可能となります。

くれぐれも、「他のFPがやった方法と同じ方法で準備すれば、自分も成功できるはず」という考え方はせず、自分にあった準備の道筋を見つけるようにして下さい。

足りない能力の補い方

なお、FPビジネスの立ち上げには、FPとは異なった専門領域の知識が必要である事にも気付いて頂きたいと思います。

前述の通り、FPとして独立開業する人の多くは、ビジネスの立ち上げを得意とはしていません。

この為、「自分では、十分な価値のあるFPサービスが提供できる」と思ってFPで開業したものの、「顧客からは認めて貰えず、商売としては成功しなかった」というケースが少なくないのです。

また、多くのFPは、「起業の手続き」についての知識も持ち合わせていません。そのようなFPが一人で起業しようとすると、起業の雑事に時間を取られ、前述のような重要なポイントについての準備が疎かになってしまいがちです。

ですから、もし、FPとしての独立開業において、「自分にはない知識や視点があった方が良さそうだ」と気付いた場合には、「起業の専門家」に相談するようにして下さい(当社でも、FPビジネスに詳しい担当者が相談を承っております)。

「FP業務のプロ」である貴方が生活者の悩みに答えられるように、「起業のプロ」は貴方の起業に関する悩みに答えてくれます。貴方に足りない所は、専門家に手伝って貰えば良いだけの事なのです。

相談する事をためらい、せっかくのFPとしての起業を失敗させるような事だけは避けるようにして下さい。

最終更新日:2023年2月27日

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