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会社員の起業

この記事では、「起業を予定している会社員が知っておくべきこと」について解説します。また、「会社員の起業特有の失敗ポイント」や「会社員の起業を成功させる為のアドバイス」についても解説します。

会社員の起業の3つのパターン

会社員の起業には3つのパターンがあります。それぞれのパターンによって、起業を失敗させない為に気を付けるべきポイントは異なります。大事な事ですので、最初に解説します。

起業に専念するパターン

退職した後で起業の準備を本格的に行い、そして、起業するパターンです。

起業に関する制約は一番少なく、自分に甘えが発生する事もありません。この為、一番、起業が成功しやすいパターンと言えます。

ただし、起業準備に入った後で「会社員時代に○○をしておけば良かった」と気づいても、既に退職済である為に対応は難しいです。このパターンに該当する方は、この点にだけは注意する必要があります。

在職状態で起業を準備するパターン

起業準備を在職中に進めるパターンです。「事業開始直前に退職するケース」や「事業開始も在職中に行い、事業が軌道に乗ったら退職するケース」が、このパターンに含まれます。

この進め方は、一見、リスクが低いように捉えられがちです。しかし、実は、問題が起きる可能性が一番高いのが、このパターンなのです。

まず、在職している会社との間でトラブルを抱える可能性があります。在職中に「起業の為の準備を本格的に行う事」や「事業運営を始める事」には、法律的な問題に発展する危険性があるのです。そして、それは在職中の会社が副業を認めている場合であっても変わりません。

また、そのような面での問題がクリア出来たとしても、在職中の会社の仕事と平行して起業作業を行う事になりますので、時間的・場所的な制約がある事を忘れてはいけません。

特に注意しなければならないのは、そういった事が原因となって起業関係者(起業後の取引先など)の信用を失うような事があると、起業が失敗し、二度と同じ事業を立ち上げられなくなるようなダメージを受ける事もあるという事です。

ですから、このパターンに該当する場合、「(在職中の会社の仕事と平行して)本当に起業の準備や事業開始が可能なのかどうか」を入念に検討・対策する必要があります。

副業として起業するパターン

最後のパターンは、今後も会社員を続ける前提で起業するパターンです。このパターンは、一般的に「副業」と呼ばれるものです。

このパターンにおける起業は、「望ましい事業内容」や「検討すべき注意点」など、あらゆる点が他の2パターンとは大きく異なります。ですので、この記事では扱いません。

※このパターンに該当する方は、当社の副業に関する記事を参照して下さい。

会社員が起業するメリット

会社員が起業する事によって得られるメリットは、「会社員としてのストレスがなくなり、自分の人生が充実している実感が持てるようになる」という事です。

やはり、「一度しかない自分の人生で、やりたい事が出来ている」という実感が持てる事は、何事にも代え難いものです。ですから、今後も「起業を志す」という会社員は増え続ける事でしょう。

また、起業する事でなくなるストレスに関しては、「仕事を選べるようになった」「通勤や転勤が無くなった」「勤務時間が調整し易くなった」「嫌な上司や同僚などとの人間関係に悩まされる事がなくなった」などが良く聞かれます。

起業する上での会社員というキャリアの強み

会社員が起業する場合、他のキャリアの人が起業する場合と比べ、様々な強みがあります。ここでは、3つの視点から紹介します。

ビジネスの基本の理解

1点目は、会社員として「ビジネスの基本が理解出来ている」という点についてです。

良く誤解されるのですが、これは「具体的に、どのような仕事を経験してきたか」という事ではありません。「ビジネスの世界がどのように動いているのか」という事を一社員として見てきた経験自体が強みになります。

起業すると、事業を運営する上での様々な業務を検討し、また、実行していく必要があります。その基本が感覚として解っているという事は、大きいのです。

他部署の事を全く気にせずに会社員をしてきたような人を除き、会社員を一定年数続けてきた人であれば、この強みはあると考えて頂いて結構です。

資金・人脈などの経営リソース

2点目は、仕事をしてきた中で獲得した「経営リソース」についてです。

経営リソースというと難しく聞こえるかもしれませんが、「仕事を通じて知り合った人(人脈)」や「貯める事ができたお金」などの事だと考えて下さい。起業する内容によっては、「特定の業界での常識や仕事のやり方を知っている」といった事も含まれます。

会社員の多くは強みを持っており、それを活用する事が起業を成功させる鍵にもなります。しかし、「自分が持っている強みを、本人が自覚していない」というケースも多く、それが起業成功の妨げとなる事もあります。

社会的信用

最後の3点目は、会社員であったという事による「社会的な信用」です。

会社員として仕事をする中では、様々なストレスもあった事でしょう。それに耐え抜き、「会社員として頑張ってきた」という事は、社会的な信用に繋がります。

ただし、分けて考えて頂きたいのは、「これまで達成してきた仕事の大きさ自体が、起業において評価される事はあまり無い」という事です。重要な事ですので、この点については後でも取り上げます。

会社員が起業する場合に向いている事業内容

会社員が起業する場合、「これまでの会社員時代の経験が活かせる事業での起業」が好ましい事は確かです。強みとして挙げた「(会社員時代に得られた)経営リソース」が活かしやすい事も確かでしょう。

しかし、ビジネスの世界は、業界や業種が違っても繋がっている面があります。表面的には「会社員時代とは全く違う業界に属する事業」や「会社員時代の強みが全く生かせない事業」であるように見えても、実際には、そうではないケースも多いのです。

ですから、「自分が会社員としてやってきた事に近い内容で起業しなければならない」と考えるよりも、「自分が興味のある事業(やりたい事)で起業する際に、自分の経験が活かせるような工夫をして起業する」という考え方がお勧めです。

会社員が起業する場合の失敗ポイントと対策

しかし、会社員が起業する場合、起業の為の準備が十分に出来ずに起業してしまったり、事業開始までたどり着けなかったりするケースが少なくありません。会社員の起業特有の注意点について、特に重要な2点を解説します。

作業管理の失敗

まず、「作業管理に失敗してしまう」というケースが少なくありません。簡単に言ってしまえば、「(起業の為に)やるべき事を、予定通りに進められない」という問題です。

特に会社員生活と起業準備を両立させる場合、会社員としての仕事に追われ、起業の為の作業を予定通り進められなくなる人が多いのです。

また、退職して起業に専念している場合であっても、油断は出来ません。会社員時代の仕事には、様々な締め切りがあります。しかし、起業の作業には、それがありません。このギャップから、怠けてしまう人が多いのです。

このような失敗を避ける為には、自分一人で起業の準備を進めるのではなく、会社員時代と同じように、「誰かに作業状況を管理して貰う状況を作る」という対策がお勧めです。

自分への過信

次に、会社員時代の経験から生まれる「自分への過信」によって、「起業準備が不十分なまま事業を開始してしまう」というケースも多く見受けられます。

残念ながら、「会社員として達成してきた事」は、「会社や同僚の力があったからこそ」であるケースがほとんどです。しかし、人は「自分自身の力で、その仕事を達成した」と考えてしまいがちです。

結果、起業の準備において、「自分には、実際よりも大きな実力がある」と考えてしまったり、「自分が持つ経営リソース(人脈やノウハウなど)が、実際よりも大きいものである」と認識してしまったりします。

このような過信があると、準備不足のまま起業してしまう人が多いのです。その結果は、説明するまでもないでしょう。

このような失敗を回避する為には、「起業の計画を、第三者にしっかりとチェックして貰う」という対策がお勧めです。

会社員が起業を成功させる為のアドバイス

会社員である貴方が起業を成功させる為に必要なのは、「自分には、起業という専門領域の知識・経験がない」という事と、「これまでの人生の中で、指導役がいない大型プロジェクトに取り組むのは始めてである」という事の2点を自分で認め、対策を取る事です。

起業という一歩を踏み出した直後、貴方に「先生」や「上司」の役割を果たしてくれる人はいません。そして、多くの会社員にとって、「何をすれば良いのかを教えてくれる人がいない」というシチュエーションは、人生で始めての経験となります。

これまでの人生では、貴方をサポートする役割の人が各段階で用意されていたはずです。しかし、起業においては状況が異なります。自分から求めない限り、そのようなサポートは得られません。まず、その事に早く気付く事が大切です。

そして、貴方が「起業に関わる仕事」をしてきたので無い限り、貴方には「起業に必要な知識・経験」が欠けているはずです。起業の分野で求められるものは、一般的なビジネスで求められるものとは異なります。

この2点を認めた上で、貴方は「どうやって起業というプロジェクトと向き合うのか」を悩み、今後の進め方を決断するべきなのです。

自分に自信がある人は、この記事で解説した失敗ポイントに気を付けながら、自分一人で作業を進めても良いでしょう。その場合は、怠けないように自己管理をしっかりとする覚悟を固めると共に、必要となる学習を頑張る決意もするべきです。

勿論、「専門家に相談し、必要な支援を受ける」という決断も賢明です。その場合、貴方に必要な知識については教えて貰う事が可能ですし、作業状況についての管理サポートを受ける事も出来ます。

うまく支援を活用すれば、貴方は効率よく起業準備を進める事が出来るでしょう。また、貴方自身が気付けていない「貴方の強み」を見つけて貰える可能性も高いでしょう。

どちらにせよ、自分の性格や能力を直視し、会社員の起業が失敗しやすいポイントをうまく避ける事が、貴方の起業を成功させる為には大切です。

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