起業相談の具体例/起業支援による価値

起業を成功させる為に必要な支援内容はケースによって様々ですが、具体的なイメージを持って頂く為に、いくつかの例をご用意しました。
準備の段階やお困りの内容にかかわらず、起業相談を活用して頂く事は可能です。
これらの例から、起業相談を身近に感じて頂ける事を願っています。

起業に必要な仕組みの構築

起業を実現させる為に必要な多くの仕組み

事業を始める上では、様々な準備が必要です。その準備には、財務(経理)、人事、総務、法務、情報システムなど、幅広い分野にわたる「仕組みの構築」が含まれます。

そして、こうした準備を軽視する事は出来ません。事業を支える「仕組み」の品質が、事業の成否に繋がる事も珍しくないのです。また、適切な仕組みの構築が終わらない限り、事業が開始出来ないケースも多いでしょう。

しかし、よほど大規模な起業でない限り、全ての分野に精通した人材を抱えて起業する事は困難です。この為、起業に必要な仕組みの準備が終わらず、起業計画が止まってしまう事さえあります。

こうした点についての事例として、「大きな組織から独立して、大規模な販売業を始めようとしているグループ」の事例を紹介させて頂きます。

起業に必要な仕組み構築で問題を抱えた状態に関する相談と支援

仕組み構築を軽く考えていた起業計画者の現実

彼らは、長年、同じ会社で卸売業に携わっていました。同じ会社に所属していた数人が、「新しい売り方を試したい」と考えるようになり、独立する事を決めて生まれたグループでした。

独立後の「業務を支える仕組み」については、管理部門の経験がある人材が中心となって準備を進めていました。準備は順調だと思われていましたが、起業の最終段階になって確認した所、様々な問題が見つかってしまいました。

彼らは、これまでの会社の仕組みを流用するだけで良いと考えていました。しかし、それでは不十分だったのです。また、一つの会社の仕組みしか知らない彼ら自身では、問題を解決出来る目処も立ちませんでした。

特に、情報システムの面での問題が深刻でした。利用予定のシステムで業務を処理する為には、多くの人手が必要となる事が解ったのです。また、処理速度や集計能力の面でも問題が見つかりました。

これまでのネットワークを活かせない事もある

彼らが始める商売においては、その独自性を発揮する為、大量の商品を扱い、また、情報を集計する必要がありました。業務を支える情報システムは、事業成功の要でした。

その情報システムに関して、彼らは、使い慣れたシステムを改修したものを採用する予定でした。しかし、彼らの業務は標準的な業務からは大きくかけ離れており、それが様々な問題に繋がっていました。旧知のシステム会社にも解決を依頼していましたが、その会社で解決する事は難しいようでした。

しかし、相談を受け、こうした案件を専門にしている専門家が検討を重ねた結果、この問題を解決させる事は出来ました。既存システムが持つ多くの機能を捨てる代わりに、彼らの業務に完全に合わせた情報システムを用意する段取りをつける事が出来たのです。

こうして、彼らは業務に必要な情報システムを手に入れる事に成功しました。

新しい事業に相応しい人事や財務の制度

情報システム以外の分野についても、様々な仕組みの改善を行う必要がありました。

例えば、売上情報の集計処理においても、彼らは従来の会社での仕組みを踏襲する予定でした。しかし、その仕組みは高度で正確な分析が出来る代わりに、集計の速度の面で問題がありました。それでは、新しい事業で求められる迅速な意思決定には対応出来なかったのです。

また、人事制度の面でも、雇用した人材は長期的に育成・評価する仕組みになっていました。これまでの会社ではそれで良かったのでしょうが、新規事業を成功させる為の人事制度としては、相応しいものではありませんでした。

こうした点についても、彼らの事業運営プランや成長に関する考え方を聞き、それに相応しい内容への変更を支援しました。

起業に必要な仕組み構築で問題を抱えた状態の解決方法

仕組みの準備に外部専門家を活用すべき理由

起業の準備において求められる知識や経験は、本当に幅広い分野にまたがります。しかし、「それら全ての知識や経験がなければ起業が成功出来ない」という考え方は間違っています。

そして、起業準備が難しいからといって、起業を諦めるべきではありません。

私たちは、起業に最低限必要とされるのは、「自分が立ち上げようとしている事業を成功させたい」という「熱意」だけだと考えています。その他の事については、適切な専門家を活用する事で、創業メンバーの能力不足を補う事は可能です。

もちろん、創業メンバーの側でも学習は必要です。しかし、知識がない分野については、「何をどこまで学習すれば良いか」という事すら判断が難しいでしょう。その為にも、まず、起業の全体像が見える専門家の活用をお勧めします。

仕組み構築において経験者が陥る罠

逆に、「自分たちで全ての準備が出来る」と思いこんでしまうケースも危険です。

事業の規模や段階によって、その会社に相応しい仕組みは異なります。この為、「これまで使っていた仕組みと同じものを使い続ければ良い」「これまで付き合いがある事業者を活用すれば良い」という考え方は適切ではない場合があるのです。

過去の経験やネットワークがあったとしても、起業後の事業に相応しい仕組みが準備出来るとは限らないのです。

起業にあたっては、これまでの経験を過信せず、対象の事業にとってベストな仕組みの構築を目指すべきです。

新しい事業こそ高度な仕組みが必要な場合もあります

仕組みの話をさせて頂くと、「起業したばかりの事業には、簡易な仕組みで十分」といった意見を伺う事があります。この意見は正しい面もありますが、実は、新しい事業こそ「高度な仕組みが必要」というケースもあるのです。

例えば、起業直後は、余裕人員を抱える事は難しいでしょう。また、事業を軌道に乗せる為には、迅速な判断が求められます。

こうした状態に対応する為には、大手企業以上に、その会社の業務に特化した「高度な情報システム」や「工夫された業務の仕組み」が必要となる場合があるのです。また、人事制度の面でも、優秀な人材を確保する為には相当な工夫が必要となるでしょう。

このように、起業直後の事業だからこそ、「仕組みの準備は入念に行うべき」という面がある事は、知っておいて頂きたいと思います。

起業に必要な仕組み構築で問題を抱えた状態に提供出来る価値

私たちは、「事業で必要となる準備が出来ないから、起業を諦める」という考え方も、「これまでの会社で十分な経験があるから、準備に不安はない」という考え方も、その両方が間違っていると考えています。

起業に必要なのは、「必要となる仕組みを、すべて自分自身で準備出来る能力」ではありません。欠けている知識や能力があるのであれば、外部の専門家に頼る事で解決が可能です。

その一方、どれだけ過去に対象業務に関する経験があったとしても、「起業直後の事業で求められる仕組み」が用意出来るとは限りません。

私たちは、どちらのパターンにおいても、「その起業に必要な仕組みづくりの支援」を行う事で、起業を成功に近づける為のお手伝いが出来ると考えています。

ぜひ、起業に必要な仕組みづくりで不安がある場合には、「相談する事で、起業に最適な仕組みを準備する」という道を選んで下さい。

起業相談の募集要項

※起業の成功に必要な要素は、その事例ごとに大きく異なります。この為、類似の案件であっても、必ずしも同様の結果をお約束出来る訳ではありません。また、上記内容は、当社の起業支援による価値をイメージして頂く為のものであり、当社メンバーが関与した他サービスの提供による結果が含まれている場合があります。