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起業の相談を誰にすれば良いのか

起業の相談を誰にすれば良いのか。起業を考え始めた人の多くが悩む点です。そして、その選択によって、起業の成否は大きな影響を受けます。

この記事では、貴方が「誰に起業の相談をするべきなのか」という事を考える為のステップを紹介します。また、貴方にとって「適切な相談相手」を判断する為のポイントについても解説します。

相談する相手を選ぶ為の3つのステップ

起業を誰に相談すれば良いのか。それを判断する為には、次の3つのステップで検討を行う事をお勧めします。

  1. 自分が相談する目的を見極める
  2. 起業を相談できる相手を知る
  3. 自分にあった相談相手を探す

それぞれのステップについては、この後、具体的に解説していきます。

自分が相談する目的を見極める(ステップ1)

相談する目的を見極める必要性

貴方にとってベストな相談相手は、貴方が相談相手を求めている「理由」によって変わります。

しかし、この「相談したい理由」を自分ではっきりと認識している人は意外に少ないのです。その結果、たまたま目に付いた相談相手に相談してしまい、「相談はしてみたものの、思い通りの結果が得られない」という結末になってしまうケースが少なくありません。

ですから、「起業を誰に相談すれば良いのか」という事を考え始めた貴方が、最初に行うべきことは、「貴方は、なぜ、相談相手を求めているのか」という「相談の目的」を見極める事なのです。

相談する3つの目的

いきなり、「貴方が起業を相談したい目的は」、と聞かれても、答えられないケースもあるでしょう。しかし、心配する事はありません。ほとんどの目的は、以下の3つのタイプのどれかに当てはまります。

  1. 何らかの起業に関する情報が欲しい
  2. 起業に関する専門的なサービスを受けたい
  3. 起業作業を成功させる為に併走して欲しい

この後、それぞれを簡単に説明します。貴方は、自分の相談する目的が、どれに該当するかを見極めて下さい。勿論、複数に当てはまる場合もあるでしょう。

3つの目的についての解説(1点目・2点目)

では、それぞれについて解説していきます。

1点目の「何らかの起業に関する情報が欲しい」は、既に「(自分が)何が解らないのか」という事がはっきりしており、その答えが欲しいというケースです。質問して、それに対して「答え」や「情報」が得られれば満足できるケースです。

2点目の「起業に関する専門的なサービスを受けたい」は、起業に関して「何かを手伝って欲しい」というニーズがある場合です。手伝って欲しい対象は、起業に関する手続きであったり、事業内容を詰める作業であったり、と様々です。

なお、一点補足しておくと、「自分はどういった内容で起業すれば良いのだろうか」や「自分は起業に向いているだろうか」といった漠然とした悩み・不安を解決したい(解決する為に手伝って欲しい)、といったケースも、この2点目のタイプに含まれます。

3つの目的についての解説(3点目)

3点目の「起業作業を成功させる為に併走して欲しい」は、ピンと来ない方も多いかもしれません。しかし、潜在的には、かなり多くの相談者が求めている内容になります。

もう少し具体的に表現すると、「自分一人で起業作業を進めていくのが、どうも不安に感じる」や「自分一人だと怠けそうなので、見守っていて欲しい」といったニーズです。

起業者に対して厳しい専門家の中には、こうした希望を軽視する専門家もいます。しかし、起業する人に専門家が併走する事は、専門家によるこまめなケアに繋がり、結果、起業の成功確立が大幅に上がります。ですから、当社では積極的に行うべきであると考えています。

さて、貴方が相談したい理由が、どのタイプに該当するかは明確になりましたでしょうか。自分なりの答えが出たら、次のステップに進んで下さい。

起業を相談できる相手を知る(ステップ2)

多くの人が誤解している相手の分類

次のステップは、「貴方が相談出来る相手(の種類)を知る」というものです。

「誰に相談すべきか」という事を判断する上で、「どんな分類から選べば良いのか」という情報は大切です。

しかし、実は、多くの方が認識している「相談相手の分類」は適切ではありません。そして、それが、「適切な相談相手の選択に失敗する理由」にも繋がっています。

以下では、多くの人が認識している分類を確認した上で、貴方が本当に知っておくべき分類を解説します。

多くの人が認識している相談相手の分類

実際に起業を考えている人に、「起業の相談相手として、どのような相手が考えられるか」という事を挙げて頂くと、様々な答えが出てきます。

一例を挙げると、弁護士、司法書士、税理士、役所、銀行、証券会社、コンサルティング会社など。本当に様々です。

これは、その人が「起業について持っているイメージ」と密接に関係しています。

そして、上記候補はどれも間違いとまでは言えません。実際に、様々な専門家や団体・会社が、起業相談を提供しています。

しかし、これらは、一つの基準(主に運営主体の「業種」と呼ばれるもの)に基づく分類ではありますが、貴方が適切な相手を探す為のベストな分類とは異なります。

なぜならば、「貴方が受けられる相談の内容」は、上記のような分類によってのみで決まる訳ではないからです。この点は、この後、もう少し詳しく説明します。

本当に重要な相手の2つの分類

貴方が起業における適切な相談相手を見つける上で押さえておくべき、重要な分類は2種類だけです。

1つ目は、「相手が公的な運営か民間の運営か」という区分です。主に地方自治体が運営しているサービスであれば、公的な運営と言えます。それ以外の一般の会社や事務所が運営しているサービスであれば、民間の運営です。

もう1つは、「相手が得意としている分野」についての区分です。例えば、法律関係の手続きに詳しいベテランもいます。その一方、経営に詳しく、起業した後の事を踏まえたアドバイスを得意としている専門家もいます。

そして、「業種による分類」と、こうした「得意分野」は一致しない事があります。例えば、税理士でも経営アドバイスを専門にしている所はありますし、コンサルティング会社でも特定の起業の手続きのみに強い所もあります。個別に見分けるしかないのです。

こうした区分を意識して探す事で、自分にとって適切な相談相手と巡りあえる可能性は高まります。

自分にあった相談相手を探す(ステップ3)

誰に相談すべきかを判定する3つの基準

ここまでで、「誰に起業を相談すべきか」という事を考える為の、最低限の確認は終わりました。ここからは、具体的に相手を見極める為のポイントに入っていきましょう。

ここまでの知識を用いて、「貴方にとっての適切な相談相手を見極める為のポイント」は、以下の3つです。

  1. 相手の利害
  2. 相手の能力
  3. 相手との相性

それぞれ、説明していきます。

相手の利害(ポイント1)

自分の相談相手を見極める上で、最初に確認して欲しい点が、「相手と貴方の利害が一致するかどうか」という点です。

すなわち、相手が、「どういった目的で、起業に関する相談サービスを提供しているのか」という事を意識して頂きたいのです。この点は、特に、無料の相談サービスを活用する時に意識するようにして下さい。

そして、この判定の為に、相手が「公的な運営かどうか」という情報と、貴方の「起業する目的」が重要になります。

公的なサービスが向いている人

公的なサービス、すなわち、地方自治体などが提供しているサービスが向いているのは、貴方の目的が「何らかの起業に関する情報が欲しい」場合です。

公的なサービスは、「何らかの情報を提供する事」を基本的な目的としています。ですので、情報を求めるタイプの相談者とは相性が良いと言えます。そして、基本的に無料ですので、公的なサービスで貴方のニーズが満たされるのであれば、活用しない手はありません。

逆に言えば、公的なサービスは、それ以上の深いサービスは提供していない(提供できない)事が原則となります。これは、運営が公的なものである以上、事業の成功に深く関与するような事は、税金の出し手でもある他企業との関係でも問題になりますし、相談者に公平に対応するという観点でも難しい為です。

ですから、そういった内容を超えて、より具体的な支援を求めたい場合には、民間が提供するサービスを検討する事になります。勿論、公的なサービスでは満たせない「情報を求めるニーズ」が貴方にある場合にも、民間のサービスを利用する事になります。

民間のサービスを利用する場合の注意点

民間のサービスについては、更に有料サービスと無料サービスに分けて考えると理解しやすいでしょう。

有償のサービスであれば、「サービスに見合った対価を得る事が目的」と解っていますから、「相手が提供するサービス内容と、自分が支払っても良いと思える金額が釣り合うか」という事だけに注意すれば問題ないでしょう。ただし、あまりに割安な価格を提示している場合は、ほかにも何か目的があるかもしれません。

しかし、無償のサービスの場合は、そのサービスを提供する事によって、「自社(自事務所)の事を理解して貰い、その結果、何らかの商品を買って貰ったり、サービスを契約して貰ったり」といった目的がある事が通常です。

無償部分だけを利用して終わりにする事も出来るでしょうが、お互いが良い関係で終わる事を考えれば、「その相手が何を目的としているのか」という事を意識して、「自分がそのサービスを利用する事が相手のメリットになるのかどうか」を判断するようにして下さい。

もちろん、相談の結果、相手の期待に応えられないような結末になる事は問題ありません。サービスを提供している側も、そうした事は想定しています。

このポイントについては、以上です。

相手の能力(ポイント2)

次のポイントは、「相手が提供する(提供出来る)サービス内容」と「貴方のニーズ」との一致についてです。

前述の通り、様々な専門家が起業に関するサービスを提供しており、それぞれが得意とする領域は共通ではありません。また、ある程度の関連性はあるものの、専門家の業種によって、得意とする領域が決まっている訳でもありません。

ですから、相手の業種や会社名(屋号)に惑わされず、「相手が得意としている分野」を確認し、「自分が相談する目的を満たしてくれそうかどうか」を判断するようにして下さい。

当たり前の事ですが、貴方が、起業後の収益について相談したいと思っているのに、法律に詳しい専門家に相談しても、貴方が求める回答は得られないでしょう。

なお、判断する際には、貴方の「相談目的のタイプ」も意識するようにして下さい。特定のサービス提供を得意とする専門家もいれば、知識提供に強い専門家もいます。併走に至っては、否定的な意見を持つ専門家すらいます。「貴方が求める相談のタイプに対応してくれそうか」という事も、大事な判断材料です。

ただし、貴方に知識がない場合、相手が「どういった分野が得意なのか」や「どういったサービスを提供してくれそうか」、といった事を判断するのも難しいかもしれません。そのような場合には、特定の手続きや分野ではなく、起業の流れ全般について相談にのってくれる相手を探し、「誰に相談すれば良いのか」という事を含めて相談してみて下さい。

貴方が「何を」「誰に」相談すれば良いのか、という事を教えてくれるでしょう。

相手との相性(ポイント3)

理屈だけで言えば、ここまでが気をつけるべきポイントなのですが、人と人との関係である以上、最後に残るのは「相性」です。

こればかりは、実際にコミュニケーションをとってみて判断するしかありません。

そして、それを解っているからこそ、無償で相談サービスを提供している専門家も多いと言えるでしょう。

ここまでの検討で、「この会社(事務所)なら、自分の相談相手として良いかもしれない」と思える相手がいるのであれば、一度、気軽に連絡をしてみて下さい。

やり取りする事で、解る事は多いでしょうから、「合わなかったら次を探せば良い」という割り切りで、気軽にコンタクトする事をお勧めします。

相手とのコンタクトに関する注意点

ただし、何社にも同時にコンタクトする事はお勧め出来ません。

値段だけを比較するようなサービスの見積もりであれば、そういったやり方も良いでしょう。しかし、起業相談に関しては、相性が良いかどうかが解るのは、ある程度やり取りが進んだ後です。

ですから、相手からの対応を見て、明らかに「合わない」と思った場合は、すぐに関係を終わりにしてしまって問題ありませんが、それ以外の場合においては、ある程度、相手とやり取りを続けてみる事をお勧めします。

相談する候補がいない場合の解決方法

「誰に相談すれば良いのだろうか」と悩み、この記事を読まれている方であれば、既に様々な専門家(相談サービスを提供している相手)についての情報を収集し、相談相手の候補リストを作成済の方もいらっしゃるでしょう。

そのような状況において、「自分にあった相談相手」を見極める「方法」や「ポイント」については、ここまで説明した通りです。

しかし、「候補が全く見つからない」や「説明はして貰ったが、候補を見極める自信がない」という方もいらっしゃるかもしれません。

そのような状態の場合には、まずは、起業の流れ全般について相談にのってくれる専門家を探し、率直に相談してみる事をお勧めします。専門家の活用方法には様々なものがありますが、このような専門家の使い方も、起業を成功させる上ではお勧めです。

貴方にあった方法で専門家をうまく使って頂き、「誰に相談すれば良いか判断出来なかったから、起業を諦めた」という結末だけは避けるようにして頂きたいと思います。

起業を誰に相談すれば良いのか(まとめ)

  • 起業の相談相手を探す上では、自分が求めている相談が、どういったタイプの目的なのかを意識した方が良い。具体的には、「情報を得たい」「専門的なサービス」「併走して欲しい」といった3つのタイプがある。
  • また、サービスを選ぶ上では、3つの基準を意識する事が重要。それぞれ、「相手と利害が一致する」「相手の得意分野と一致する」「相手との相性が良い」である。
  • 公的なサービスは、「情報を得たい」というタイプの相談に適している。それ以外のタイプの相談の場合には、民間の提供するサービスを利用するしかない。
  • 無料のサービスを利用する上では、相手がサービスを提供している目的(理由)を意識した方が良い。
  • 相手の得意領域を意識する事も大切。ただし、それは相手の業種だけでは判断出来ない。また、貴方が求めている相談のタイプによっても、適切な相手は変わる。これらは、個別に見極めて判断するしかない。
  • 相手との相性は、実際にコミュニケーションを取ってみないと解らない。他の条件を満たした候補がいるのであれば、気軽にコンタクトを取ってみると良い。ただし、複数の相手に同時にコンタクトを取る事はお勧め出来ない。
  • うまく相談相手が選べない場合には、「誰に起業を相談するか」という悩み自体を専門家に相談する、という解決策もある。

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